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『展示会風景』 |
毎年9月の上旬に取引メーカーによる展示会をさせて頂いて居ります。
今年も7日(水)に実施、おかげさまで多くの来場者に恵まれて、いつもの賑わいの内に終了いたしました。
私にとって、今はこの日にしか会えないお客様もいらっしゃいますので、別な意味で楽しみでもあります。お互い歳をとったことを認め合い、若く、がむしゃらに働いた頃を思い出し、感慨もひとしおです。みんな歳をとって悠々自適の生活をと思いえがいていたけれど仕事以外にすることを知らない、趣味がないと言って嘆く人もあり様々です。
同じメーカーの展示会が群馬の有る工場地域にこの中頃にあるが、「スポットマン」を出品してもらえないか、との要請があり私は距離的にも近いし、PRには最適と即座にお受けしました。前日の夕方車に積んで家の駐車場に止めて、翌朝4時30分の出発予定です。
それが寝坊しちゃって5時出発となりました。高速道路でやがて夜が明けてくるのを追うように走り続けます。トラックで積荷は重い、スピードも出せない。途中で霧に遮られましたが距離的にも短く助かりました。でも今回はいつもと違い県境の清水トンネルまでが以外に長く感じられたことは、トラックでスピ―ドが出せなかったからかと思います。
8時から会場設営と聞いておりましたのでそれまでにと思っておりましたが、ちょっと遅れみんながやり始めた所へ到着し、待機していた重機で所定の場所へ設置して戴きました。
屋外の広い駐車場の一角で実演車も並び、テントがいく張りも用意され「スポットマン」もテントを掛けて頂きました。冷却水装置、コンプレッサーと準備も終わり、関係者の挨拶も終わって来場者を待つばかりとなりました。
やがて車が停まり、降りて来る人の姿がみえます。「スポットマン」は場内の最後部に待っているのです。ところが手前まで来てちょっと目をやった程度で戻られる人達が以外に多いのです。あの会場で動くものと言えばアーク溶接ロボットと酸素溶断機、そして「スポットマン」なかでも一番面白いのが「スポットマン」の筈なんです。でもどうして?
「これは簡単に溶接出来て面白いね。自分はヘルメットを被ってトーチを持って暑い目にあってるのに」スポット溶接を始めて見たと言う人。
サンプルを見せて説明したりしても、興味は示してくれるのですが商売違い、溶接でもアーク溶接のお客様が圧倒的と言っていいでしょう。
「これは面白い。便利だ。」そして「いくら?」価格を聞いて驚かれる人が多かったようでした。それはテーブル式スポット溶接機を知らないからと言えばその通りともいえるでしょう。
しかし私は「良いもの、良い機械を作りたい」その思いが強すぎて過剰品質になって原価を引き上げている所があるのではないか?と最近思いはじめて今再吟味しているところですが最大の特長である所は費用も掛かっているが落とせない、泣き所と言う訳で苦慮しております。機能を落とさず省略できるところは省略し使いやすい、買いやすい機械にしていかなければならないと更に感じさせられました。暑さは仕方ないとして雨に見舞われなかっただけでも良い1日だったと夜の高速道を走って帰りました。 |
M、N |
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