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| 『日本の電力事情はこの夏どうなる？』 |
今年のゴールデンウイ－クは４月末の３連休と５月に入って２日おいての４連休をそのまま、またはやりくり、調整したりしてそれぞれ有効にお休みになったようです。
天候も中間にちょっと崩れた日もありましたが、概ね良かったと言えるのではないでしょうか。
いつもの事ながら、この連休で広い田んぼに緑が敷き詰められました。
そして日暮れからは蛙の合唱が始まります。
でも今年はその声も小さく、期間も短く終わったような気がいたします。私だけの気のせいでしょうか。
これからは夏本番に向けて行くわけですが、稲の生長とともに気温も上昇し“節電”の要請が聞こえてきそうです。
日本の電力供給比率は、火力６６％、原子力２４％、水力７．１％。原子力の発電設備としては、アメリカ、フランスに次いで第３位。しかも発電容量もフランス、韓国に次いでこれも第３位。さほどの関心も無く今まで気にもしていませんでしたが、原子力発電で世界のトップクラスになっていたのです。
アメリカやロシア等は自国に化石燃料が調達出来るので程々ですませられるでしょうが、日本はその燃料の全てを輸入に依存せねばならない、そんなことで原子力に頼らざるを得なかったという事でしょうか。
水力がこんなに低い比率とは思ってもいなかったことでちょっと驚きでした。
また、部門別エネルギーの総量は、産業３５％、運輸２７％、業務、他２２％、家庭１６％。
家庭の１６％の中での節電も重要でしょう。
しかし、産業、運輸、特に産業においては物作り、資源の無い国にとっては一番大切な国益を担っているわけです。
そこで電力が足りない、電気料の値上げ等と続いたら海外へシフトする企業が益々増えていくでしょう。
先日テレビで大飯原発稼働、賛成、反対、そして柏崎市からも、両者の意見が放送されていました。
賛成派の云われる事は、点検、監視体制を含めて理論上の安全性の強調、反対派はその安全施策への疑問と現実の福島第一原発の推移、現状の危険など。
電力は欲しいのです。コストも安くco2の放出もなくクリーンなエネルギ―なら尚の事。
また、原子力発電所のある町にはそこで働く多くの人々と家族の生活があり、町の商業施設、否町全体がその恩恵に与っているということです。これが賛成派の本音でしょう。
風力発電の風車も、建物の屋根に太陽光パネルが設置されている所もよく目にするようになりました。更に大規模な装置も計画されていると聞いています。
代替えエネルギ―の重要性が重視されている今日、その土地の風土に合った発電装置が設置されて地域を賄って行けるまでになれば結構な事と思います。
テレビの大河ドラマ「平清盛」が好評ですが、その清盛の後継、重盛が父清盛に訴えた
「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず」
原子力発電所は、まな板に載ったまま、重盛の心境で苦悶しているのではないでしょうか。 |
| 樋山忠明 |
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