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【どんぐり屋】
【熟年離婚があれば熟年再婚もしかし・・・】
 5年前に会社が倒産するまでは一緒に机を並べていた仲間である。
 そして帰りがけに一杯ひっかけていく店も決まっており、よく飲んだものだ。お互い会社が変わってからは同じ業界とはいっても会うことは無い。自分としてもどうしてこの店へわざわざ電車を乗り換えてまできたのか定かでない。きっと厳しい残暑と今日の部長のつまらんお小言のせいで、いつもより早い時間に社を出たせいだろう。
 たまには洗濯くらいやってんのかと疑いたくなる暖簾を潜るとたおるの鉢巻きが「いらっしゃい、おぉ生きてたん、珍しい」8割かたふさがっているカウンターの席の一つを指差してくれた。
 「ほんと久しぶりだね、お変わりない?」
 「毎日こうやって賑やかに飲ってるお客さんを見て、それを魚にチビチビ飲んでいれば病気なんか吹っ飛んじゃうよ。いつものあれでいいんだろ。忘れてなんかいないって」
 熱燗が喉にしみる。これだ。
 「いらっしゃい。どうしたの、待ち合わせ?」振り向いたら彼だった。親父がお互い待ち合わせて来たと思うのも無理は無い。運よく隣を詰めてもらって二人で並ぶ事が出来た。
 どちらからともなく「ひさしぶりだなぁ」無言で酒を口へ運ぶのみ。
 やはりこの店には時々寄っているらしい。私個人は珍しく1年以上のご無沙汰であった。
 会社が倒産しての再就職で決して乞われての入社では無いお互いの身ではあるが、それだけに頑張って役職にも着け、今は一緒にやってくれる部下もおる。突然彼が
 「熟年離婚って考えたことあります?」
 「やぶからぼうに何を言うんだい」
 「テレビドラマにあったらしいんですが、女房が大分刺激を受けたようなんです。なんでも夫が定年で退職したら今までは、夫のこと、子どものこと、家のこと、それで精一杯やってきたので、これからは、自分のやりたいこと自分の好きなことをやりたい。と言うようなものらしいんです」
 「だって自分たちは定年になったら、そして子供達が手を離れたら気ままな夫婦旅行でもして楽しい日を送ろう、とか言ってたんじゃなかったかい」
 「そう、でもそれはまだこの年を感じることのない若い頃の希望的観測というものではなかったんじゃないかな。これまでの間にいろいろ周辺の変化もあるし、考えが変わったとしても仕方ないんじゃないですか」
 さて、自分はどうなんだろう。仕事で出張、出張と地方へ行ったりしていると、たまの休日くらい家でのんびりしていたい。連休でもゴルフで一日費やすと何も言わないけれど、全て家でテレビを見たり溜まっているビデオでも見ていると「どこか行く所でもないの?」
 そうか、亭主達者で留守がいい、の典型的なことか。
 するといざ定年となると、うちの女房はどうでる?定年退職後の家での自分の姿がしきりと気になってきた。“粗大ごみ?”
 昼間の自分の居場所が無いってことか。じゃ家に居なきゃいいってこと。そうなると金がかかることになろうし。
 「熟年再婚なんてこともあっていいんじゃないか。まるで趣味の違う二人でいつも一緒じゃつまらんよ。話のあう仲間のような女性よ。毎日が楽しいだろうなぁ」
 「夢みたいなおよそ出来そうもないこと言ってんなよ。それより本当に出て行かれたらみじめだろうなぁ」
 「おい、考えすぎ、考えすぎだよ。俺たちの女房様に限って決して旦那を捨てる事などないって。心配無用、飲もう」銚子をむける。
 彼と別れての帰り道、さて自分の奥様は?
特別寄稿 M.G
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