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【新潟ラーメン】 |
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仕事で新潟へ行く機会が多くなった。
否、新潟行きの仕事を探していると言っても過言ではない。とはいっても無理に行かなくても良い事まで追い求めて出張できるほど甘くはない。
どこへ行ってもユーザーの要求は同じ。
「もっと安くならないか」「もっと納期は早くならないか」
ある会社を訪問して社長との会話の中で、突然関東のユーザーの会社の名前が出てきた。
「取引なさっているんですか?」
「Sさんが毎月くるよ」
「へえー、あいつが、これは失礼、そんなにお仕事なさっているんですか」
「仕事よりも彼は“ラーメン”を食いに来るんだよ。いつもそればっかり楽しみにして」
言われてはっとした。その実、私もこの“ラーメン”が大きな楽しみの一つである。
以前、ある週刊誌に取り上げられたこともあった。その記事が見事だった。
『日本で一番ラーメンがおいしいのはどこなのだろうか?札幌?博多?喜多方?やっぱり東京?実はそのどこでもない。今もっともラーメンのレベルが高いのは新潟です』
新潟といえば繋ぎに「ふのり」を使ったりしてのそばをよく聞く。確かに手打ちも含めてこちらでは名の知れた「そば屋」も多い。
「へぎそば」といって四角い木製の皿に食べやすいように、小巻のそばが並んでいるさまは見ただけでもおいしそう。そして口に入れれば独特のコシの強さとのどごしの良さはたまらない。
私は新潟では「そば」が一番と思っていた。それがある時「うーん、ラーメン屋はあるけどね。そば屋はちょっと」と言われて連れて行かれたラーメン店。
へえーこんな「うどん」みたいに太いラーメンなんて。背油が浮いてラーメンにからみ、ちょっと自分には塩辛く感じられたがスープもこれがまた美味いのである。
商売上全国隈なくとまではいかないが、大都市圏を挟んで結構行っているし、それぞれの地で美味しいと聞けば大体口にしてきたと思っている。
地元の人に勧められた店がすべて美味しい処とは限らない。それは自分の好みもあるし、長い年月で培われてきたその土地の味なのだろう。自分が好きになれないだけだ。
どこぞの「うどん」がそうだった。タクシーの運ちゃんに「腹がへった。美味しい麺類を食わす店ないか」承知と車を止め「駐車禁止ですけど私が車で待ってますからごゆっくり。よろしかったら『○○うどん』をどうぞ。この店の看板です」
4,5人の客がいて、空いているカウンターにかけて、例の『うどん』を注文する。野菜類の具沢山というか、それにしても肝心のうどんがしっかり自己主張なし。次々と客は入る。
これも名の売れた地元の有名店には違いなさそうだ。
しかし、しかしである。新潟では、来るたびに教えてもらって違うラーメン店で食すがそれが店ごとに麺の太さや、肝心のスープの味が違っていて全くこれが美味しい。
そこでこの次はどの店でどんな『味』で迎えてくれるかな、と期待してしまうのである。 |
寄稿 ラーメンファン |
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