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【年寄りのぼやき旅行 新潟】 |
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今日は米沢泊りである。米沢の奥座敷とも云われている温泉宿である。
安い宿泊料なのに「米沢牛」のステーキが付くと云う。期待も出来ないがそんな事どうでも良い。
4階建ての結構なホテルで駐車場へ入って入口近くに、しかも次に来る車の障害になりそうな止め方をしたので「もっと奥へ入れたらどうだ」と云ったら「いいえ、今日はもう車は参りませんのでここで結構です」とはホテルの人。
部屋は3階の和室。浴衣に着かえて大浴場へ行く。そこからドアを開けて露天風呂へ行く。石をコンクリートで固めたそれでも5,6人は入れる大きさだ。何よりこの開放感がたまらない。
それにしても既に5時を回っているのに誰も来ない。
夕食で生ビールはあるかと問うたら「瓶ビールしかありませんが、銘柄はどちらがよろしいでしょうか」ステーキもどうやら食って、それから1階のバーかスナックか知らんが行ってみる。
暗い。時間が早すぎたのかな。フロントに聞いたら「外部の方にお任せしてあるので、今日はお出でになるかどうか。何なら近くにスナックもありますからそちらへ行かれたらどうですか」
今日は金曜日、俗に「花金」とも云われているのに、泊り客は俺たちだけなんだ。との思いを強くせざるを得なかった。ついに他の客に会うこともなく、翌朝新潟へ向った。
「よー、生牡蠣がたべたいなぁ。今頃あるかい」「あると思いますが走ってみましょう」
トンネルの続く113号線を7号線に向って走る。やがて日本海に向い海岸線を名勝と云われている「笹川流れ」へ向う。
日本海側を走る羽越本線添えにカメラを構えたり、持って準備やらしている群衆があちこちにあった。「おい、これはいったい何してんだよ」
新潟、酒田間で定期運行しているジョイフルトレイン「きらきらうえつ」の通過する時間をねらってマニアが待機しているという。ご苦労なことだ。
散在する大小様々な岩をぬって海が広がっている。波も穏やか。
小さな食堂があり、「岩かき」の看板が目についてその店へ。年季の入ったテーブルに掛けメニューに目をとうし「おい、これでゆこう」
やがて運ばれてきた膳にあった、3個の牡蠣が。レモンを絞ってまず1個口に含む。一口ではちょっと大きすぎるかと思われるくらいがちょうど良い。口に含んで袋を噛みきる、ひろがる独特の味だ。これだ、これだ。お吸い物はエビのお頭、焼き魚は鮭、魚づくしの昼飯を堪能した。
ちょっと戻って村上城址へ。
標高135mの臥牛山(がぎゅうざん)の山頂にあった。平野の中ほどにポツンと飛び出た小高い丘、いややはり山だろう。頂上まで道も整えられているようだから、その道中には石垣やら、城か櫓の建っていたことを知ることができるであろう。しかし、自分には体力の自身も無し。登山道入り口で、碑を仰ぎ見て忍び今日の旅は終わりとしてホテルへ向う。
昨日の宿とはがらりと変わり、海辺に建つ大きなホテル。
客も次々と入り、賑わってくる。あぁ今日は土曜日なんだ。
部屋から日本海が一望できる、この開放感がいい。着かえて風呂へ。ここも広く海を眺めながらの露天風呂。そうだ、今日は夕日が佐渡へ沈むところがみえるかも知れない。赤く染まりつつ太陽が下がっていく。続きは部屋でゆっくりとその瞬間を待とう。 |
寄稿H.H |
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