|
【年に一度の温泉旅行2日め】 |
|
8時「お早うございます」朝食の膳が運びこまれた。
昨日の夜と同じニの膳込みのデカイ膳にびっしりと皿や小鉢がならんでいる。
「朝からこれじゃ大変だね。茸の炊き込みご飯だよ」
「炊き込みご飯はお茶碗に盛りきりでございます。こちらの御櫃は普通の白いご飯でございます。沢山食べてください。また終わりましたら電話をお願いいたします」
少量であってもよくぞこれだけの品を並べたものだ。家の食事と違って食えるものだ。みんな良く食った。ガイドブックを見ながら電話番号をメモしていたら、
「群馬サファリってここから大分かかります?」「それ程でもないでしょうお昼前には十分着けると思います」
「前からね、お父さんと行って見たいねって話てたんです。ねぇお父さん」
主人は笑顔でうなずかれる。もう決まりだ。自分も妻も子供が小さい頃、群馬サファリに鬼押し出し、そして草津温泉へ泊った事が有るので2回目となる。
四万温泉からナビを入れて出発する。
どうもおかしい、このナビは時々遊び心を出して以外と思われる道を指示する。
5年も前のものだから仕方無いと言われればそれもそうだろう。
渋川インターへ着いてやれやれ、これでやっと行けることになった。
高崎を過ぎて藤岡ジャンクションへそして富岡インターで降りる。やがてサファリのゲートを、そしてそのまま車で入る。御一人様2,600円そしてラジオを渡されて500円也。
前の車についてゆっくり進む。最初はキリンが向えてくれた。暑いからかみんなおとなしい。虎、猿、ライオンものんびり横になっていたり。ここで狂暴な暴れ者になっていては困ると言う事だろうが、放し飼いなんだから、とちょっと物足りなさを感じてしまう。それはブロックごとに分けられていることにもよるだろうし、テレビで見る様な凄惨なところは期待する方が間違っている。それでもお二人には満足して戴けたようだ。
40分程度でコースを抜けて冷房の効いた売店へ入る。
いろんなグッズ、お菓子、装身具、地元の名産品などが沢山あって、楽しそうに品定めをしていらっしゃる。食堂もあってやがてお昼だがまだ体が欲しないようなので、お土産も買ったしここを出る事にする。
自分としてはここまで来たのだから富岡の製糸工場へ行きたかった。しかしサファリ希望の主人も奥様も歩くことに滅法弱い。残念だが諦めるしかなかろう。富岡インターへ向う。
高速道を高崎方面へ走っていたら、「オアシス」という文字が目に入った。何かある、そこで藤岡PAヘ入る「ハイウエイオアシスららん藤岡」。
車の外は暑い。いろんな店がある。昼時でもありどこも込んでいるようだ。
「何か食べますか。何でもあるようだからお好きなものを言って下さい」
御両人が選んだ店は「お鮨屋さん」だった。ところが店の中は勿論、戸外まで行列だった。中へ入って予約シートに名前と人数を書いてくる。30分位待って名前をよばれ、テーブルに着く。そしてみんなお好きな物を注文して、ほっとした感じ。
朝あれだけ食ったのに、お鮨や海鮮丼それぞれきれいに平らげてしまう。
そしてもう来年のことを話あう。みんな無事で元気で居られれば良いが、そんな心配が頭をかすめる。来年は無理をしないで近くの温泉でゆっくりすることも良いだろう。そんな事を思いながら車に乗る。 |
寄稿N.N |
|
|
|
【投稿コーナー】への投稿募集中♪
↓↓↓ |
|
|
|
|
|