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| 『暮の花火』 |
今年の『新語、流行語』大賞に「政権交代」が選ばれ、京都清水寺では『今年の漢字』として「新」が揮亳されました。いずれも「変化」を表した文字で来年は何か期待できそうな感じさえ持ってしまいます。
政府からは「デフレ宣言」なるものが発表され、日銀もその対策を検討するとか。難しい経済のことは私には分かりませんが、食品でも耐久消費財にしても、確かに多く出回っておりますし表示されている金額には「これで良いの？」と疑問を持ちたくなるものもあります。
供給が需要を上まるようになれば、競争の原理で価格は下がるでしょう。工業製品も例えば家電商品の場合、これだけの性能を持った技術商品の最先端ともいうべきテレビがこんな価格で出ようとは、ハイビジョンが100万円からあの重量で50万円を切った時点でも、想像できなかったのではないでしょうか。
技術の進歩と相まって量産効果、発展途上国での生産、国内は元より海外メーカーも含めての競争の結果もたらされた効果と思います。
豊かな物の供給と新製品の開発が家庭にも変化を与え、生活様式そのものまで変えてしまったと云っても過言ではないでしょう。
その昔私が聞かされた話に「物の値段はね、７割が製造者、1割が卸や、2割が小売や、そのようにできているんだよ」
市場にものが溢れ、消費が着いていけない状態では、ものの値段が下がって経営が立ち行かなくなり、「デフレ倒産」が発生すると危惧されております。
物に対する価値観もみんな狂っちゃっているみたい。どこに本来の価値があるかそれ自体難しいことでしょうが、価値を認めてやって買ってほしい。勿論その値段で買える収入があってのこと、卵と鶏のどっちが先かとなってしまいますが。
12月の大晦日31日に花火が上がると云う話、オーストラリアのメルボルン、マカオ等、外国や日本でも観光地をはじめ、市町村単位で企画されている所が結構あると聞きました。
煩悩にあやかって108発を上げるというこだわりの所もあるようです。
今年の夏、友人ご夫婦のお誘いを受け、自分では到底思いつく筈のない「花火見物」に行ってきました。旅行社の企画で長野県、諏訪湖まで往復バス旅行。マイカーで行く煩わしさも一切無、あなた任せで夕食も見物桟敷もセットされている「全国新作花火大会」です。
湖上で打ち上げられる豪快な音と広がりを、湖上に設えられた桟敷で見る。
何年ぶりかで、しかも名立たる諏訪湖の花火です。腹に響く打上げの音、上昇するさまを目で追ってそして頭上で雷のごとき大音と光の乱舞、圧倒されつくした2時間余。
日本のあちこち、世界中の各地で大晦日または新年の夜空を彩る“花火”瞬間の感動を世界中の人々に、そしてみんなが働ける社会の導火線になってはくれまいか。 |
| 樋山忠明 |
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