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『念願叶えて』 |
毎年1回開催される取引メーカーの販売店会議が懇親会も兼ねて、5月県内の温泉旅館でありました。
その時新潟地区を担当された方が3名相前後して定年となり、それぞれの道を歩んでおられると知りました。
何とかみんなでお礼を申しあげたい、そんなこと出来ないだろうか。
そのうちのお一人がまだメーカーに依頼されてご一緒できたのを幸い、相談いたしました。
心良くご理解頂きみんなに話をしてみましょうとまで云って下さいました。
それからというもの、日時もさることながらどんな形に、会費はいくら位に、この会員のうち何名の方が参加して下さるだろうか?
お世話になった3名の方が喜んで参加して頂けるとの御返事を頂き、今度は更に何名の賛同者を得られるか不安が過ります。
そうだもう一方新潟市に定年はとうに過ぎたけれど、私達が一番長く接してお世話になったお方、しかもこのメーカーの製品を県内に知らしめた功労者がおられること。
私は今も時々声を掛けて頂き酒席に御一緒させて頂いたりしています。お願いしてみよう。
快く参加して頂けることになりました。
案内を出すにしても私一人では、頼りになる発起人の仲間として意中の人にお願いしご承諾も頂きました。準備はそろいました。
これは正式な販売店会としての行事ではなく任意に企画したものである以上、会からの出費は有りません。
そのかわり1社から何名でも、また前任者、OBの方にも声を掛けて頂けたら。費用はいくら位までなら喜んで来て頂けるだろうか。それにしてもお招きする方々の費用はどうする?
「そんなこと心配しないで結構、交通費も会費も自前で来ますよ。皆さんに会える事が一番の楽しみですからね」大阪から、千葉からお出で頂くのです。
会費もこれ位なら良いのではとの思いで決めました。
日時も再三の変更はあったものの決定し、御世話になるホテルには15名位はいけると思いますが20名参加して頂けるとありがたいと思っています、と率直に申しあげ、相談させて頂き案内書を郵送し返事を待ちました。
当初の予想を上回る22名の参加を頂き豪華な宴会場は設営できませんでしたが、再会の喜びで融和な時間を共有して頂きました。
細やかですが記念の品、それに新潟を忘れて欲しくない、また赴任していた新潟をいつまでも思いだせるように新潟の「歴史と名所」のガイドブックを宴会の席上でお渡ししました。
ホテルには宴会の席を椅子席にして頂いて居りましたので、みなさん自由に席を起たれお話相手に合われて、あちこちに仲間同士の輪ができ、和やかな2時間がアッという間に過ぎた、そんな一次会でした。
場所を変えてニ次会では得意なノドを御披露頂き、待ちに待った一夜は終わりました。
皆さんに喜んで頂いた事。特に遠方からわざわざお出で頂いた方々からこのような機会を作って頂いてとお礼の言葉までお聞きし、これまでの心配も何もかも消え私の願いの達せられたことで一人嬉しさに浸っておりました。 |
樋山忠明 |
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